熱処理

熱処理とは

熱処理とは、金属の素材に所定の加熱や冷却を加えて、素材に所望の機械的性質を与える処理のこと。機械構造用鋼や金型用鋼で「焼入れ」をして強靭化することは熱処理の代表例です。その他、柔らかく加工しやすい状態にしたり、耐食性を良くしたりなど、さまざまな目的で熱処理が実施されます。

加工・処理効果
困りごと
取引分野・業界
加工可能な素材
機械構造用鋼、金型用鋼、ステンレス鋼、Ni基超合金など
加工範囲
製品系の熱処理が主体(L=900mm未満)

熱処理の効果

  • 耐衝撃性の向上|工具鋼や合金工具鋼では、焼入れ後に適切な焼戻しを行うことで、硬さを保ちながら割れにくい性質=耐衝撃性が高まります。強度と粘りのバランスが取れ、衝撃や荷重にさらされる機械部品や金型に適した材料に変わります。
  • 対摩耗性の向上|焼入れ・焼戻しにより鋼を高硬度化することで、表面の摩耗を大きく抑えることができます。特にハイスや冷間工具鋼はHRC60以上の硬さを持ち、刃物や金型などの長寿命化に効果的です。窒化処理との組み合わせも有効です。
  • 耐食性の向上|ニッケル合金や析出硬化型ステンレス鋼は、固溶化処理や時効処理によって耐食性が向上します。表面が均質化され、腐食に強い状態になります。耐食性と高強度の両立が求められる航空部品やシャフトに最適です。

複合処理の例

改質・処理の組み合わせ例と得られる効果

  • 焼入れによる硬化とWPC処理による圧縮残留応力で疲労強度をUPできます。
×
窒化
  • 固溶化熱処理と低温窒化の組合せでステンレス鋼の耐食性を劣化させずに表面硬さをUPできます。

最適な材質と加工範囲

最適な材質

金属であればほとんどのものが処理可能
※金属以外も材質によって対応可能です。ご相談ください。

加工範囲

小物から大物まで幅広く対応しています。

参画企業

FLOW

01

お問い合わせ

金属のお悩みをお気軽にご相談ください。2営業日以内にご連絡します。

02

お打ち合わせ

ソリューションラボ
相談無料

しっかりお話を伺って原因を探ります。マイクロスコープを使った簡単な調査もサービスで行っています。

03

調査・分析

ソリューションラボで詳細な調査と分析を行い、問題の原因を特定し、解決方法を見つけます。

04

表面設計のご提案

調査結果に基づいたご提案をいたします。最終的に実施するかはお客様の判断で決めていただけます。

05

実機テスト

ラボテストや実機テストのお手伝い。3.4.を繰り返して最適解が得られるまで伴走いたします。

CONTACT CONTACT CONTACT
CONTACT CONTACT CONTACT
相談無料

金属のお悩み、
聞かせてください。

専門的な知識は不要です。「金型がすぐ削れる」「金属部品が錆びる」など
”とにかく困っている”お悩みをお聞かせください。